ファイルサイズが一定の基準を超えると、通信の遅延やメールの受信エラー、さらにはデバイスの動作不良を引き起こす原因となります。本記事では、用途ごとに「重い」と定義される具体的な数値について解説します。
カテゴリ別:サイズ判定基準
画像ファイル
Webサイトの表示速度や、メール添付時のマナーに基づいた基準です。
| ファイルサイズ | 判定 | 状態と影響 |
|---|---|---|
| 200KB以下 | 最適 | Webサイト用。表示遅延がほぼ発生しない。 |
| 1MB ~ 2MB | 許容 | 一般的なスマホ写真。数枚程度のメール送付が可能。 |
| 5MB以上 | 重い | 高解像度写真。Web離脱の原因、メール送信エラーのリスク。 |
動画ファイル
1分程度のMP4形式を想定した基準です。
| ファイルサイズ | 判定 | 状態と影響 |
|---|---|---|
| 10MB以下 | 軽い | チャットツールでの即時共有が可能。 |
| 100MB以下 | 普通 | 4G/5G回線での視聴に耐えうる。メール添付は不可。 |
| 500MB以上 | 重い | 保存容量を圧迫。ダウンロードに数分を要する。 |
Excelファイル(.xlsx / .xlsb)
PCのメモリ消費量と処理速度に基づいた基準です。
| ファイルサイズ | 判定 | 原因と動作状況 |
|---|---|---|
| 500KB以下 | 軽い | プレーンな数値データ。動作は極めて良好。 |
| 2MB ~ 5MB | 注意 | 大量のVLOOKUP関数や条件付き書式が含まれる。 |
| 10MB以上 | 重い | 外部参照や画像の埋め込み。フリーズのリスクが高い。 |
ファイルが重いことによる具体的なリスク
SEO(検索エンジン最適化)への悪影響
Googleはページの読み込み速度をランキング指標としています。画像が重いサイトは、検索順位が下落する可能性があります。
サーバー負荷とエラー
多くの企業のメールサーバーは10MB〜20MBを受信上限としています。上限を超えると配信エラーとなり、相手に届きません。
UX(ユーザー体験)の損耗
読み込みに3秒以上かかるコンテンツは、40%以上のユーザーが離脱すると言われています。
サイズ削減のための技術的対策
各形式において、品質を維持しつつサイズを削減する手法は以下の通りです。
画像
次世代フォーマットである「WebP」を採用する、あるいは幅1200pxを超える不要な高解像度画像をリサイズします。
動画
H.265(HEVC)コーデックを利用して圧縮率を高める、またはフレームレートを30fpsへ調整します。
Excel
「Excel バイナリ ブック (.xlsb)」形式で保存する、あるいは未使用セル範囲の書式設定(色・枠線)を完全に削除します。
結論:10MBを境界線とする
デジタルデータのやり取りにおいて、単体ファイルで10MBを超えるか否かが、スムーズな通信と業務遂行の境界線となります。これを超える場合は、ファイルの圧縮やクラウドストレージによるリンク共有を選択することを推奨いたします。